AFボーグ
AF BORG
PENTAX F-AFアダプター使用
AFボーグ誕生の経緯
初めてボーグ(BORG101ED)を購入後、カメラレンズは整理しトキナーのMFサンニッパを購入、これに使う目的で購入したAFアダプターが想定外に良好で、このAFアダプターをボーグにも使えないかと考え出したのがAFボーグです。
AFボーグとは
AFボーグとは、天体望遠鏡ボーグをペンタックス F-AFアダプターを使用して、オートフォーカスの超望遠レンズとして使用できるようにするものです。
ボーグの使用法の一つです。
一つの完成された製品として存在するものではありません。
野鳥撮影のピント合わせに使用するために考案しました。
AFボーグの解像力についてはこのページの作例や機種別ページに掲載しています等倍画像を参考にしてください。
AFアダプターは現行でペンタックスのみ販売されていますが、現在ではボーグのAF化は既存レンズを改造してキャノンボディ等でも行われています。
PENTAX F-AFアダプターはボーグのノーマルの明るさではBORG71FL等を除き作動しません。
(メーカーではF2.8以上のレンズとしています。指定の明るさ以上のレンズで本来の機能、精度となります。)
そこでボーグので焦点距離を短縮して動作する明るさにする必要があります。
純正のレデューサーでも短縮できますが、
AFアダプターが作動する為に必要な明るさに調整出来ること(クローズアップレンズの号数、取り付け位置により合成焦点距離、明るさが変化します)、コンパクトであること、安価であることなど、ACクローズアップレンズを使用する方がほとんどです。
PENTAX K-5以降の場合は接続法を変えて焦点距離を長くできます。
Canon 250Dクローズアップレンズによる焦点距離の短縮
基本的には「紀伊半島カワセミ奮戦記」の方で紹介していまいように、焦点距離の短縮にはケンコーのACクローズアップレンズを使用しますが、お客さんとの話の中でキャノンにもクローズアップレンズがあることを知り、AFボーグに使えないかと早速購入して試したところ、良好な解像が得られましたのでブログでご紹介したのがこの記事です。
2014.2.3ブログ記事 「AFボーグ71FL キャノンクローズアップレンズ短縮」2014.2.4ブログ記事 「キャノンクローズアップ短縮の解像感」
次はお客さんからレデューサー0.72×DGQとCanon 250Dの比較の問い合わせについての私の回答内容です。
2015.12.15ブログ記事 「レデューサー0.72×DGQとCanon 250D比較のお客さんからの問い合わせ」AFボーグの基本的なことは下記ページで。
「紀伊半島カワセミ奮戦記・AFボーグ」のページはこちらから
AFボーグ誕生時に作成したページです。AFボーグ誕生の経過やAFアダプターの基本的な接続や操作の特徴、カメラの設定など。
ペンタックF-AFアダプターの動作音
ペンタックスK-7にF-AFアダプターを付けて動作音と合焦音を録音してみました。
ヘリコイドは触らずAFアダプターが合焦する範囲内で狙いを変えて動作させました。
AFのスピードがイメージいただけるかと思います。
合焦音が聞き取りにくいかも知れませんがご容赦ください。
後の三回はピントの合わない方へ向けた、レンズが往復する音です。
上の画像をクリックしてください。
AFボーグ他お問い合わせについてのお断り
AFボーグ他お問い合わせにつきましては当店にてレンズ本体を販売したお客様、またはレンズ本体をご注文頂く際のお客様に限らせて頂きます。
また、純正レンズ等の改造のAFに関しましても対応しておりません。
(2016.4.1更新)
2011.12.26、2012.9.15更新
AFボーグの露出の不安定現象について
(AFアダプターピン設定との関係)
AFボーグで露出が暴れるケースにつきまして、接点部分の汚れが考えられるようです。
ショートする接点を1点又は2点と限定することでF値が表示されることと露出の不安定現象とは関係がありません。
カメラの測光は開放測光でF値の設定如何でその測光自体が狂うことはありません。
測光自体が狂うのならカメラの故障を疑った方が良いと思います。
本来のレンズですとカメラは開放で測光し、レンズから伝わる開放F値とカメラで設定した絞り値との差の分のシャッタースピードを補正し、シャッターが切れる瞬間絞りが閉まります。
接点が汚れていると導通が不安定になりピンにテープを貼って遮断したのと同じ状態になりF値の信号が発生してしまいSSが補正されてしまうのだと思うのですが、
その時にボーグの場合SSが補正されても絞りが閉まらないので露出が変わってしまいます。
全点ショートの場合F値の表示は本来F-.-、F0.0と表示されるのですが、汚れがあるとそこに数値が表示されます。
接点をきれいにすれば解消すると思います。
2011.12.26更新
マウントの緩みについて
私は現在AFアダプター2個をペンタックス K-5、K-rで使用しています。ボーグのマウントも複数使用しています。
すべてではなく個体差もありますが、マウントの接続が緩いものもあるようで、使用中にAFが止まってしまったり、
メニュー操作中に画面が消えてしまったりすることがあります。また、上記の露出の不安定現象にも関係しているようです。
その点はこちらで紹介されている方法で解消できると思います。
2012.9.15追加
また、別法としてAFアダプター側のピンにアルミ箔などをセロテープで直接貼り付けることで上記の露出の不安定現象に対しても有効と思われます。
この方法ですと三番目のへこんだAレンズの接点も簡単にショートでき、シャッタースピード優先も使えるようになります。
ご 注 意
最近、メーカーのよくあるお問い合わせに 「販売店オリジナルのAFボーグを買ったがAFが効かない。どうしたらいいか?」という項目が追加されましたが、これは当店のセットのことではありませんのでご安心ください。
これはおそらくレデューサー0.78×DGTをセットにしたものと思われます。77EDⅡ等でこの組み合わせではK-7以前の機種ではAFは効かないと思われます。
また、K-7以前の機種ではF値がF5.6では実用になりませんのでご注意ください。K-7以前の機種ではF4.5ぐらいまでが実用的です。
当店ではカメラの設定等もお届け時にご案内しています。(2011.05.15)
AFボーグ71FL
BORG71FL+AFアダプターによるAFボーグについてはPENTAX K-5、K-rでセンサーの感度が向上し、レデューサー等による焦点距離の短縮をせずにAFが使えるようになりました。
換算1020mm長焦点の撮影が可能となり、相当期間テストしましたがAFの効きもしっかりして良好で、私の機器では(コントラストアップの為の内面処理等はしています)迷って困ったというようなことは今のところありません。曇り等では迷うという方もおられますのでご留意ください。
解像力もAFアダプターを介しているとは思えないほどで上記ペーシの原寸作例のジョウビタキの小羽枝の写りを見ていただければお分かりいただけると思います。
ミクロの世界です。
BORG71FL+AFアダプター+ペンタックス K-5は最高の組み合わせだと思います。(2011.05.15)
接続例(旧機種用)
(K-7撮影)
撮影範囲と周辺像の比較です。解像力等の比較の参考にはなりませんのでご注意ください。左右対象ではありません。
AFボーグ71FLで撮影した野鳥写真です。
コゲラの連続画像
BORG71FL+AFで連写した連続画像です。
細かい桜の枝がやっと抜けた時の一瞬の連写連続写真です。
親指AF、AF-Cで操作しています。
少ないチャンスを効率よくものにたいです。
ノートリ縮小
PENTAX K-5
AFボーグ90FL
(K-3撮影)
AFボーグ90FL、約1分半の成果
メジロがだんだん近づいて来ました。 かなりの枚数を撮ったと思いましたが時間にするとたった1分半弱でした。 近づくにつれ撮るのが難しくなります。 この間の撮影でこれだけ解像した写真を量産できるのはなかなかないと思います。
一分半ほどの間にどんどん動いてくるメジロを追ってファインダーに捉えてピントを合わすのですから速い対応ができないととても撮れません。 これは粗動の速いLMF-1と照準器とAFのおかげです。
一枚目の撮影時刻が10:19:57で最後の写真が10:21:18です。 1/2に縮小しています。
作例は基本的にLMF-1(現在の高機能DXマイクロフォーカス)を使用して撮影していますのでご注意ください。
AFボーグ89ED
(K-3撮影)
作例は基本的にLMF-1(現在の高機能DXマイクロフォーカス)を使用して撮影していますのでご注意ください。
AFボーグ77EDII
下のPENTAX K-5で撮影したジョウビタキの解像感やメジロの目の周りの白いアイリング(特にアイリングの解像感は他の画像と比べていただけばお分かりいただけると思います)をご覧頂ければ実感していただけると思います。(2011.05.15)
K-5、K-rでの77EDIIAFボーグにつきましてはACクローズアップレンズ以外の追加パーツ無しの構成も可能です。
接続例
(旧機種用)
(K-5撮影)
撮影範囲と周辺像の比較です。解像力等の比較の参考にはなりませんのでご注意ください。すべてKenko フィルターをつけて撮影したものです。
AFボーグ60ED
BORG60ED+AFアダプターでのPENTAX K-5、K-rによる直AFのAFボーグにつきまてはほぼ問題なく使えています。(鏡筒のの内面処理等はしています)
35mm換算約900mmです。
接続例
(旧機種用)
すべてKenko フィルターをつけて撮影したものです。
AFボーグ50FL
すべてKenko フィルターをつけて撮影したものです。
AFボーグ45ED
接続例
(旧機種用)
(K-7撮影)
PENTAX K-3 で新しく追加された機能、AFホールドの試し撮りの連続画像。すべてKenko フィルターをつけて撮影したものです。
AFボーグ101ED
PENTAX K-5をご使用の場合は他に適した接続もありますのでご注意ください。
(K-7撮影)
(K-5撮影)
撮影範囲と周辺像の比較です。解像力等の比較の参考にはなりませんのでご注意ください。
AFボーグ満9歳
AFボーグ誕生から9年が過ぎました。 大変多くの方にご利用頂くことになりました。
他のマウントでボーグを始めたもののなかなか撮れず、 AFボーグに変更される方も非常に多いです。
今やボーグの定番です。
「お客さんの作品ページ」がそれを物語っています。
AFボーグ誕生から8年になりましたが、高解像画像撮影方法が確立できたと言って良いと思います。
カワセミなどのあまり動かない鳥に限りますが、天体望遠鏡の解像力とライブビューAFによる正確なピント合わせとブレの軽減で初心者でも高確率で超望遠の高解像画像が撮影できます。
もちろん鳥が居ないとどうにもなりませんが。(笑)